普通のゾンビ映画に飽きたならコレ「東京ゾンビ」

公開日:  最終更新日:2015/04/15

 

最初に言っておきます、この映画かなり見る人を選びます。ただ、少し変わったゾンビ映画を見てみたい方にはおススメです。

東京ゾンビ

●あらすじ

消火器工場に務めるフジオ(浅野忠信)とミツオ(哀川翔)は、日頃から柔術の練習に明け暮れていた。

一方、工場近くにはゴミや産業廃棄物、果ては人間を埋め続け山のように盛りあがった通称「黒富士」で異変が。

 

●正義の味方なんていない

これも最初に言っておかなければなりませんが、この映画正義の味方は登場しません。王道のゾンビ映画だと主人公は必死に逃げながも見知らぬ人を助けようとしたりしますが、東京ゾンビにおいてはそんなことはありません。多少の例外はありますが、基本的に私利私欲の為にしか助けないです。

というか、助けない程度ならいいのですが、初めの方でフジオとミツオは人を殺します。ゾンビと化した人間ではないです、普通の人間を殺します。フジオに至ってはひき逃げもしますし、とにかく正義感あふれる主人公のサバイバルを見たいなら違う映画を見た方が良いです。

あと、出てくる登場人物はほとんどクズです、それでもいい、それが良いという方には是非おススメです。

 

●ガンアクションもない

ゾンビ映画と言えば派手なガンアクションですよね、頭部を破壊しない限り死なないゾンビを倒すには銃は必須です。

 

普通の映画なら・・・ですが。

 

この映画主人公勢は銃を一切使いません、じゃあ何で倒すかって?肉弾戦ですよ。

あらすじでも書いた通り、フジオとミツオは柔術を納めています、基本的に柔術を使ってゾンビを倒していきます。

まぁ、地味www作中でも言及されていますが、派手さがないんですよ。あえてそこを選ぶ?ってほど地味です。

とはいえ演出も相まって段々カッコよく見えてくるから不思議ですよね。

黒富士

 

●緊張感もない

(空白部分はネタバレ反転。)

一回噛まれたらゾンビになってしまうのに、ぜんっぜん主人公二人に緊張感がないんです、特にフジオ(浅野忠信)はひどいです。車のカギを忘れたと言ってミツオを囮にされたにも関わらずカギが車に刺さっていたり、食料品を取りにコンビニに行ったらスナック菓子と原液のカルピスを取ってきたり、その為か、普通のゾンビ映画にはないゆるさがあります。

 

●書いてて何が面白いのかわからなくなってきました

かなり好きな映画なので絶賛しようと思っていたのですが、どこを褒めていいのかわからなくなってきました。

ゾンビ映画としてのセオリーをあざ笑うように作ってるんですもん、上に書いたことはゾンビ映画としてはありえない事ばかりだと思います、強いて言えば「だがそれがいい」ってことですよね。

しかし、初めにも書いた通り見る方によっては不快感さえ感じると思います。

僕は最初はレンタル、今回の記事を書く前にhuluで見ましたが、こういう月額制のコンテンツって試しに見てみるってことができるから良いですよね。

100円ほどとはいえレンタルする時はハズレを引かないように選びますが、月額で金額が決まっているとちょっと見て気に入らなかったら止めるってことがやりやすいですし。

●ネタバレ少なめの感想

かなり変わった部類の映画になると思います、何度も言いますが見る方は普通のゾンビ映画を見るつもりでいると、しばらく置いてけぼりになってしまうかもしれません。ただ、僕はとても好きです。

悔しいことに最後のあたりで感動しましたし、変わったもの好き・普通のゾンビ映画に飽きた方には是非お勧めです。

ちなにに、コミックが原作らしいので探して読んでみたいと思います。

 

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●ここから先ネタバレ注意

ご覧になった方はわかると思います、ふざけた雰囲気で進む映画ですが、よく見ると伏線というか設定がちゃんとしてるんですよね。

おそらくですが、ゾンビが発生する場所を黒富士にした理由が2つあって。

 

一つは、富士=不死にかけていると思います。だから何?と言われればそれまでですがw

かぐや姫の中で帝が富士山に「不老不死の薬」を焼いてしまうので「不死山」という名前が付き「富士山」に変わって行ったらしいので、死んだ人間が復活する場所の名前としてはピッタリです。

 

もう一つは、「土の中からゾンビが出てくるシーンを撮りたかった」のだと思います、アメリカなんかと違って火葬をする日本では土の中からボコッと出てくるゾンビが撮れないんですよね。

 

あと、「なぜフジオはゾンビになったと勘違いしていたのか」という事ですが、神経性の胃痛をガンと勘違いしていたエピソードで、思い込みの激しさという伏線を張っていたんですね。それに加え、感染経路が血液などではなく「歯」のみというのもさりげなく王子が語っています。

 

ラストの「私のこと好き?」の下りも、フジオとミツオが体育館で交わした会話と重ねてきていますし、ちゃんと細かい所も凝ってます。

一見ふざけた映画に見えますが、僕が面白いと感じたのは、意外とこういうしっかりとした設定があるからなんでしょうね。

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